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報告:「ここが知りたい!パソコン相談室」 (2004.5.5)
ここが知りたい!(1)
「犬の洋服」デザインをお仕事にされている40歳台のご婦人、相談室が開く直前に飛び込んできて「気の利いたフォントを選んで業者に知らせなければ・・・、フォントの一覧を出してみたいのですがどうすれば良いでしょうか?」

ここが知りたい!(2)
英国にいる息子が正月に壊れたパソコンをもって日本に帰ってきた。秋葉原で直したのは良いが息子はもう英国に行ってしまった。中のファイルだけでも送ってやりたい。「ADSL、CD−ROM、DVD・・」など世の中にあるようだがどこから手をつけるべきか・・・・。

ここが知りたい!(3)

普段からパソコンを使っているあるご婦人。「いつもWORD使ってるの、ヒョット気が付いて、あら縦書きってどうやるのかしらと思ったら気になってね、来ちゃった。教えて。」

ここが知りたい!(4)
今年還暦です。学校に勤めています。横にいる若い人に頼ってばかりいるのもねー。今日習ったアドレス帳 の作り方、家でやってみます。相談員のあなたにメール送ってもいいですか?

ここが知りたい!(5)
夫婦でクルマで来ました。3000円の買物して駐車している間に習うつもりでしたが、チョット時間が足りない。 お父さんもう一回買物してらっしゃい。

ここが知りたい!(・・・N)
 1月13日(火)に東急田園都市線つくし野駅前にある東京海上パートナーズの事務所の一角をお借りして 「パソコン相談室」を開設しました。毎週(火)の13時から17時まで開店し4月27日までに 16回開催され、訪れた相談者は延べ61名を数えます。迎える相談員は当初16名が登録されており、 4人が交代で詰めています。
パソコン相談室の建物

 東京海上パートナーズの支店長さんは、私たちの代表と共に「街のホームページ」作成のための 「つくし野ふれあいネット」ワーキング・グループに所属しており、これがご縁で事務所を お借りできるようになりました。東京海上火災保険株式会社は地域社会への貢献事業として ITルームや機器を無償で提供しており、このおかげで「相談室」開設が可能となりました。

広報
 地域の皆さんに「ここが知りたい!パソコン相談室」の存在をお知らせする必要があります。
つくし野駅前の写真
@ 地域ミニコミ紙への記事掲載
A チラシを郵便局、銀行、地域センターに置かせていただく
B 全国紙の販売店でチラシを折り込みにしていただく
C 商工会議所主催「デジカメ入門」講座で受講者にチラシ配布
D アクティブSITAのホームページに掲載
E 「つくし野ふれあいネット」のホームページに掲載、WGでの口コミ
F 町田パソコン研究会でのPR
G コナミスポーツクラブ中央林間でのPR
H その他
等、多様な手段を使い広報につとめました。さらに今後簡易チラシを作って近郊の住宅にポスティングすることも考えていますが今までの相談者に聞いてみたところでは「口コミ」で知った方が多いようです。

相談者像
 61名の方々を分析するとデジタル弱者といわれるシニア、主婦がほとんど。パソコン暦は1年未満が一番多く、5年未満の方が7割を占めています。講座形式の教室の要望ではインターネット、メール、デジカメが御三家となっています。

500円/時間

 相談室に入り浸りになられても困るので、一時間程度を500円で対応させていただくこととしていますが、現状では一回につき500円というのが実態です。ただ相談が2時間も3時間にも及ぶというのは稀でお忙しい主婦、体力面からシニアの方にとっても30分から長くても1.5時間程度でしょう。東京海上パートナーズさんは珈琲/紅茶を用意してくださいますが相談者は学習に熱心でなかなかカップに手が届かないようです。

リピーター/ハード修理/出張サービス/講座開講
 これまでの経験からリピータの方が増え初めています。また相談途中からハード修理の件に話が及んだり、相談室でなく自宅に来て欲しい、むしろ複数人相手に集中講義しましょう、といった当初は考えていなかった事柄にも展開されようとしています。

 幸いわがアクティブSITAにはノウハウを持った人材が豊富なのでできるだけ対応していく方針ですが、各サービスメニューの展開にあたっては、お客様にとって安心できる仕組みにしないといけないと思います。また相談員へは交通費補助ぐらいは出せないか、などいくつか課題も出てきました。
相談室の風景1



相談室の風景2

地域情報化リーダーを目指して
 私たちアクティブSITAの活動理念である「地域の方々のITリテラシー(つかいこなす能力)の向上のお役に立つ」ことの実践活動の一つがこの「ここが知りたい!パソコン相談室」です。

 パソコンを操作しているときに、誰でもその操作につまずくことがあります。そんなときに近くにいる「誰か」が手を差し伸べて引っ張ってあげる、その「誰か」のことを私たちは「地域情報化リーダ」あるいは「地域ITリーダ」と呼んでいます。アクティブSITAのメンバーはこの頼りになる「誰か」を志願している連中です。

 「ここが知りたい!パソコン相談室」の開設により、この場を私たちの更なる研鑚の場ととらえ真の「地域情報化リーダ」を目指したいと思います。

 皆様のご理解と、そしてご指導ご鞭撻をいただきたく、開設4ヶ月での状況をご報告申し上げた次第です。今後ともよろしくお願い申し上げます。

「ここが知りたい!パソコン相談室」
室長 中川 琢磨  



2つの事例報告
 なお、プリンタ修理事例、出張サービス事例の報告が得られましたのでご参考までに附しておきます。会員は活動状況の報告を行うことも相互研鑚の一部と考えています。

1)訪問サポート事例 (遠藤相談員からの報告)

 相談内容は、OSをWindowsMeからWindowsXpに変更したらインターネットが繋がらなくなってしまった。ご本人が相当に頑張ったが修復不能とのことで訪問サポートをいたしました。2001/01に@niftyと契約し現在も継続中ですが、多忙であまり利用していなかった。接続方式はアナログでダイアルアップです。

 作業は今までの接続設定を削除して再設定したがダイアルしてもうまく接続できない。niftyのサポートセンターに連絡したところアクセスポイント統合で電話番号が変更とのことでした。新しい番号でインターネットへの接続はできましたが、@niftyへはユーザID,PASSWDが認識できず接続できないとのメッセージが出てしまう状況でした。

 最後の手段として、アウトルック・エキスプレスのメールアカウントに別名アドレスを追加したところ接続可能となりました。ユーザさんには当分の間、アドレスが複数なので同一メールが複数受信されることを説明し納得していただきました。また、ADSLの導入をお勧めしました。あらためて訪問し、レジストリーがパソコン上でなじんだ段階で、チェックしながらアドレスの削除をする予定です。
                                                        以上

2)ハード修理事例 

 「犬の洋服」デザインをお仕事にされている40歳台のご婦人から「プリンターが壊れて困っているんですけど、ここでは直していただけないのでしょうか?」とのお話がありました。待ってました!とばかり、「私たちの仲間には壊れたパソコンや機器を直したくてウズウズしている連中がいるのです」。

 ここで自慢話になってしまいました・・・「この間も、ある事業所で『パソコンが壊れて動かないので購入した業者に診てもらったら、こんな症状ではメーカーへ持ち込まなければ無理ですね!』と言われたパソコン2台を、アッという間に直して大変感謝されました。」とお話をいたしました。

 その話を聞いていた「相談室」の家主の東京海上の支店長さんも「私の使っているパソコンもキーボードが壊れてうまく打てないのよ!診てもえないかしら・・?」との話になり、次週はハードに強い遠藤・石渡の二人の出勤を要請いたしました。

 出来上がってみれば簡単なようですが、メーカーに何度も問い合わせをしたり、下記にあるような相当な事前準備や苦労があったのです。以下が、石渡氏のハード修復取組みの手記です。


ここが知りたいパソコン相談室 「ハード編」    石渡 記

その1  症状:プリンターの紙送り機構の不具合 
      メーカー:EPSON モデル:PM720C


 中川室長から菊池さん経由でプリンターの不具合の相談があったとのこと。 初仕事に備え、機器の持ち主にメーカー名やモデル、型式などを聞く等の事前準備を開始した。(デジカメ講習会で忙しい時期でした。)インターネットでの検索とメーカーの修理センター3ヶ所に電話質問を繰り返し、プリンター本体の開け方を聞き出すことができ、相談日当日は意気揚々とツールを担いで相談室会場に向かうことができた。

 当日はその2で紹介するが相談室のパソコンの不具合修理を優先し、遠藤さんにお手伝いを分担して頂いた。持ち込まれたプリンターは事前学習のおかげで解体方法のメモで問題なく解体できた。
プリンター修理の写真
プリンターの解体図
 不具合箇所の発見に当たった結果、スプリングがプリンター内に落ちていることを発見、このスプリングの外れた場所の確認であるがしばらく休憩、その2の相談室のパソコンの修復を終わり、遠藤さんと再びスプリングの場所確認をした結果、添付のぽんち絵「@」の箇所のスプリングであることを確認し、取り付け、歯車位置の修正後、「テスト印刷」した結果、給紙状態正常復帰し修復を完了、相談者の喜ぶ顔を迎えられた。

 後日談、メーカーに解体方法教授のお礼をしたところ、不具合の箇所は更にぽんち絵のA、Bのスプリングも外れ易いとのコメントを得た、再度相談者に持込を依頼し、それぞれのスプリングの取り付け部を樹脂で固定し再発防止策を施した。

その2  症状:ノートパソコンのキーボードの不具合 
      (複数のキーパッドが文字打ち込みやバックスペースが機能しない)
      メーカー:東芝 ノートパソコン:S5-280PNLN SS


 この不具合も事前に連絡があったので、その1同様、解体方法やキーボードの構造に関し事前調査が充分出来た。解体し、キーボードのエンコーダーへの端子部のコネクター部の再圧接をし、再組立、その後キーボードのパッドの隙間を筆で掃除、ゴミやせんべいのような固形物が出てきた。再組立後、動作確認し、不具合現象はなくなった。原因は推定の域を出ないがパッド内にゴミが混入したものと考える。 相談者に動作をご確認いただき、満足されたご様子。

以上2点のハード不具合は完治し面目躍如の一日でした。 めでたし・・めでたし・・・
                                                        以上

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