1.ネットワーク機器
家庭内ネットワークをインターネットに接続するために、電話回線を使う場合はISDNモデムやADSLモデムを、CATVを使う場合は
ケーブル・モデム、光ケーブルを使う場合は光回線終端装置を設置します。 |
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最寄りのアクセス・ポイントとの間で信号をやりとりするために、これら装置が家庭内LANの信号を伝送路
の信号に変換する役割をするもので、前回に説明したOSI参照モデルのレイア1(物理層)を担っています。 ちょうど家の前から公道
が延びていて、そこへ出るには、「素足でなく靴を履く」ように、伝送路により信号の変換が必要です。 |
また家の廊下から道まで開けっ広げにしている家はなく、玄関や門扉を設けていますね。
ネットワークにおける「玄関や門扉」の役割が「ルータ」の1つの機能です。「ハブ」や「ブリッジ」を介してインターネットに
つなげる場合もありますが、それらはルータに比べ「簡易な門扉」と言えます。
(「簡易な門扉」では泥棒が入りやすい?--- 理由は後で) |
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今、説明したようなモデムやルータやハブやブリッジなどをネットワーク機器と言います。それらの機能を
理解するためにも、前回説明したOSI参照モデルは大変役立ちます。例えば、モデムやハブやリピータという機器は「物理層」で動作する装置であると認識すると、およそどんな機能をもっているか解ります。つまり、「物理層」はLANケーブルやLANカードの規定を
するものと理解しているので、それらと同等のレベルの役割ではないかと言う風に。
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![](image/image_03.jpg) |
ハブはLANケーブルを何本かに分ける機能を持ち、複数のパソコンをまとめて接続することができるという訳です。ブリッジやスイッチング・ハブは「データリンク層」で、ルータやレイア3・スイッチは「ネットワーク層」で、ゲートウェイ と言われる物は「全層」をカバーする機能があります。
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もう少し詳しくは、上図を見て下さい。 リピータは「物理層」でパケット信号の全てのフレームを中継し、
ブリッジは「データリンク層」を見てパケットをとうすかどうか判断する機能を持っています。ルータは「ネットワーク層」を見て判断します。「ゲートウェイ」という装置は全ての層のパケット内容を認識し、
別の通信プロトコールに対応できるように内容を変換します。
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![](image/image_04.gif) |
ところで、初期のハブはリピータハブで、リピータ機能をもった多数のポート(ここでは物理的な端子と理解
して下さい)を有する装置で、任意のポートにきた信号を他の全てのポートに流します。その時には、他のポートへは信号を送る
ことはできません。
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一方、スイッチングハブは、2つのネットワークを橋渡しする「ブリッジ」から派生した装置です。ブリッジは
「データリンク層」で動作し、MACアドレスをもとにEthernetフレームの転送先を決めるものです。スイッチングハブも同様にMACア
ドレスを調べ、必要なポートにのみフレームを流す装置です。 |
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