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[手順 8] プリンタサーバの設定 |
パソコンに接続されているプリンタを共有で利用する際、そのパソコンの電源も入れておく必要があり、印刷をする時に、いちいちパソコンを立ち上げなければならず、手間である。そこで、最近格安になったプリントサーバをLANに接続しておくと、どのパソコンからも共有でき、パソコンで印刷コマンドを出してから、プリンタの電源を入れても間に合い、簡便である。
ここでは、Room_AにあるPrinter-1にプリントサーバ(Buffalo製 LPV2-TX1)を付けLANに接続する。
先ず、プリントサーバには、IPアドレス(192.168.0.101)の割当設定を行う。
その後、各PCに当該プリンタのドライバをローカルプリンタとしてインストールする。
(ここで示す設定画面は、プリントサーバの製品に依存するもので、一般的なものではない。実際の設定の際には、使用するプリントサーバのマニュアルに従うこと。)
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《Windows XP》の場合
@ ローカルプリンタとして設定したプリンタ・アイコンを右クリックし、「プロパティ」をクリック
A 「ポート」タグを開き、「ポートの追加」ボタンを押し、「Standard TCP/IP Port」選び、「新しいポート」をクリック
B 「標準TCP/IPプリンタポートの設定」ウィザードが立ち上がるので、それに従って情報(IPアドレス等)を入力する
C 「ポート構成」では、カスタマイズを選択し、「標準TCP/IPポートモニタの構成」画面で、マニュアルに従って設定を行う
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![プリンタサーバの設定](image/image 6-31.gif) |
![プリンタサーバの設定](image/image 6-33.gif) |
D その結果、「プリンタのプロパティ」画面の「ポート」タブ内に、「Standard
TCP/IP Port」が表れるので、それを選択する
これで、PC-03から、プリンタサーバ付のプリンタを利用することができる。
他のOSの場合でも、ほぼ同様に設定が行える。それにより、プリントサーバ付のPrinter-1が各PCから利用することができる。
ここまでの各PCの接続およびリソース(資源)の共有設定により、お互いのPCにアクセスできるようになった。具体的に見てみよう。
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《PC-01(Windows 98)からPC-02(Windows 2000)へのアクセス》 |
PC-02アイコンをクリックすると、Windows 2000はユーザ管理をしているので、「ネットワークパスワードの入力」画面が表れる。\\PC-02\IPC$ (Inter-Process Communication:プロセス間通信)というリソースへ最初にアクセスし認証が求められる。このパスワードは、PC-01 (Windows 98)へログインした時のパスワードである。この入力に最初失敗すると、以後アクセスできなくなる。その場合、前述したようにWindows 2000で「Guest」ユーザをパスワード無で設定すると、以後、IPCからのパスワード要求がなくなり、アクセスできるようになる。
PC-02へアクセスできると、共有フォルダ(D)および共有プリンタが表れ、PC-01から、それらを利用することができる
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![PC-01からPC-02へのアクセス](image/image 6-34.gif)
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《PC-01(Windows 98)からPC-03(Windows XP)へのアクセス》 |
Windows XPはユーザ管理をしていないので、Windows 98からのアクセスは問題ないであろう。
PC-03の共有を許しているフォルダおよびDVD/RW-CDドライブを利用できる(ShareDocsフォルダはデフォルトで共有設定されているフォルダ)。
なお、DVD/RW-CDにディスクが挿入されていないと、DVD/RW-CDであるフォルダ(F)にアクセスすることができない。 |
![PC-01からPC-03へのアクセス](image/image 6-35.gif)
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《PC-02(Windows 2000)からPC-01とPC-03へのアクセス》 省略
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《PC-03(Windows XP HE)からPC-01(Windows 98)へのアクセス》 |
Windows 98へのアクセスはセキュリティ設定がなく、簡単である。
左図のウインドウで、PC-01の共有フォルダ(D)にアクセスできることが分る。 |
![PC-03からPC-01へのアクセス](image/image 6-36.gif) |
《PC-03(Windows XP HE)からPC-02へアクセス》 省略 |